友人M

既読ボタン
  • 既読 (0)
スポンサードリンク

私や友人Mの住んでいたところに「ひょうたん池」という池があった。

昭和40年代。家の中で遊ぶような小学生は、自分たちも含めほとんどいない。高学年のガキ大将が、低学年を引き連れて近所の山や川や空き地で遊ぶ光景が当たり前の時代。

「ひょうたん池」は車道からガードレールを越えて下に降りたところにある。Mはガキ大将に友人たち3~4人と共に連れられて池に降りた。池の周りに道があるわけではない。みんな一列になって池の淵を歩き出した。

その日に限って小学校に上がってもいないような小さい男の子がついて来ていたので、Mが列の一番後ろを歩き、面倒を見るような形でMの前を男の子が歩いていた。

しばらく歩いていると、Mの目の前で足を滑らせ、男の子は池に落ちそうになった。Mは男の子の腕を掴む。片方の足は池の中に入ってしまっていた。友人たちは気付かず歩いて行ってしまう。
Mは掴んだ腕を思い切り引っ張った。すると池の中の方へ引き戻された。

池の中から男の子の足を引っ張っている髪の長い女性と目が合った。Mは怖くなってわめき散らしながら男の子の腕を引いていた。友人たちがやっと気が付いて引き返してくると、一緒になってやっとの思いで男の子を引き上げてくれた。

Mは友人たちに今見たものの話をしたが、みんな信じようとはしなかった。
帰ろうとして男の子を見ると、池に落とした足首には長い髪の毛がいっぱい巻きついていました。

スポンサードリンク
既読ボタン
  • 既読 (0)

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ