霊が潜む部屋

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ぼくが前の仕事をしていたときの話です。

人事異動で勤務地が変わり、引越しをすることになりました。
新しい職場の近くの不動産屋で手ごろな物件をいくつか紹介してもらいました。
ぼくが探していたのは1LDKタイプ。
その辺りの相場は5万後半から7万くらいでした。
しかし、1件だけやたら安い部屋があったのです。
場所も間取りも特に悪いわけではないのに、他の物件に比べて2万近く安いのです。
不動産屋さんに聞いてみると、その部屋はなぜか借り手が見つからなく、仕方ないから値段をどんどん下げているとのことでした。
ぼくは大して気にもとめず、安けりゃいいやと思いその部屋を見せてもらうことにしました。

不動産屋さんの車でその部屋があるアパートに着きました。
3階建てのいたって普通の外観。
少し古いけど、値段からみれば問題はない。
ただ・・・アパートから何か嫌な空気が出ていたんです。
この時点でやめておけばよかったと思います。

その部屋は1階の角部屋でした。
不動産屋さんがドアを開けた瞬間、目には見えない何かが部屋の中からどっとあふれてくるのを感じました。
とっさにここはやばい、と思って入室を拒否しました。
しかし、不動産屋さんは「いい部屋ですよーどうぞ。」
と気味の悪いまでの笑顔でぼくを部屋に入れました。
ドアが閉まると同時に、すぐにぼくは感じました。

部屋の奥に、なにかがいる・・・

足が止まっているぼくを尻目に、不動産屋さんは部屋を紹介し始めました。
キッチンを通って、嫌な空気を発している部屋へ。
昼間なのに、やたら暗い。
窓から見えるのは雑木林。
そう、外から見たときは気づかなかったのですが、アパートの裏は雑木林になっていたのでした。
なんか嫌だなあ、この景色・・・
と思ったときでした。

木と木の間に子供が見えたんです。
帽子をかぶった、小学生くらいの女の子。
でも次の瞬間ふっと消えてしまいました。
ぼくは怖くなってもういいです、と言いました。
でも不動産屋さんは全くぼくの話を聞いていなく、次は洗面所をごらんくださいと言いました。
もうこうなったら全部見せてもらって早くここを出ようと思い、洗面所に移動しました。
結構大き目のバス。しかもきれいでした。
しかし、カラダにまとわりつく視線を感じたんです。
ぼくは振り向きました。
そこには洗面台があったんですが・・・。

鏡にうつるぼくの後ろに、若い女の人が立っているんです。

今でも鮮明に覚えていますが、その表情は薄ら笑いを浮かべていました。
ぼくは思わず大声をあげてしまいました。
そんなことに少しも動じていない不動産屋さんはにこにこしながら説明を続けています。
ぼくは部屋を飛び出し逃げました。
絶対後ろを振り向かないようにして・・・

次の日不動産屋さんに電話をしました。
他の不動産屋を回ることを言うと、
「昨日の部屋、いいでしょう?お薦めですよ。」
と気味の悪い笑い声で言うんです。
ぼくは答えず電話を切りました。
それからその不動産屋から連絡はきませんでした。

後になって思うと、あの不動産屋さんは何かに憑かれているような表情でした。
きっとあの部屋に原因があると思います。
ぼくが見た霊は2人でしたが、もっといたような感じがします。
霊が集うなにかがあるのでしょう・・・。

あれから3年経ちますが、今でもあの不動産屋さんは誰かにあの部屋を紹介しているのでしょうか・・・?

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