小学生の時…
私の先輩は霊感が強いのですが、丁度1年ほど前に聞いた、実際にこの先輩が小学生のときに体験した話です。
先輩が小学1年生の時、いつも遊んでいる仲の良い赤井君という友達がいたそうです。いつも学校が終わると一緒に帰ったり、一緒に家でゲームをしたりしていました。
ところがあるとき、赤井君が学校に来ない日がありました。赤井君はいつも凄い元気なので先輩は「どうしたんだろう?」と思って、学校の帰りに、赤井君の家に行ってみることにしました。
しかし放課後、赤井君の家に向かっていると、不思議なことに道の向こうから赤井君が歩いてきたそうです。そして、まだ小学1年生だったこともあり、学校に来なかったことを忘れて、じゃあ遊ぼうよという感じで、先輩の家でゲームをすることにしたそうです。
しかし、先輩の家でゲームをしていても、いつもは元気な赤井
君が、この日はゲームに勝っても、負けても、何一つ表情が変わらず、笑いもしないし、全然しゃべりもしなかったそうです。先輩は、どうしたんだろう?と心配はしたんですが、あまり気にせず、そのまま夕暮れまでゲームをしていました。
しかし、日が暮れた頃、先輩の家に一本の電話がかかってきました。それは先輩のお母さんからの電話で…
「やすし!(先輩の名前)大変よ!今日、あんたの友達の赤井君が一家で焼身自殺したそうよ!!」
突然のことにあっけにとられた先輩ですが、実際に赤井君は今自分の家にいるので、
「え?赤井君なら今一緒にゲームしているよ?ねぇ、赤井君?」
と、言って赤井君の方を向きました。
しかし…そこには今までの赤井君ではなく、全身が真っ黒焦げになった赤井君が立っていて、こっちを向いて突然
「たすけて…」
と言って、先輩を襲うように両手を伸ばしてきたそうです。
あまりにびっくりした先輩はとっさに逃げ出し、家から大分離れたところまでひた走って逃げたそうです。
大分時間が経って夜になって家に帰ってみると、なぜか警察が来ていました。何事かと思ったら、なんと、先輩が家を飛び出ている間にお母さんが家に帰ってきたところ、小さい、真っ黒焦げになった靴がきれいに揃えて、玄関にあったそうなのです…。
警察の調べではそこに靴があった原因は全く分からず、そして、赤井君は結局焼身自殺の現場から、真っ黒焦げの遺体となって見つかったそうです。