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私が学生の頃の話なので随分前の話になりますが、深夜コンビに買い物に行って自宅に帰る途中に個人経営のギフトショップがあってその店は商店街側に店、後ろは自宅と蔵付きの広い庭があって随分広い家だったと記憶しています。コンビニへ行くにはその店の脇道を通らなければいけないのですが、以前にその店の奥さんが『庭で焼身自殺した』という話を帰りに思い出して「そういえばそんな話を聞いたな」と思いつつ、自転車でその店を通り過ぎようとした時です。

 庭の奥の方で何か光ってるのが見えたんで自転車の速度を落としその店の庭先に目を向けたんです。奥のほうで赤々と何かが燃えてるが判りました。最初は夜中に誰かが何か燃やしてるのかと思ったのですが、それが違うものだと気づくのに時間はかかりませんでした。それはどう見ても人が炎に包まれて燃えていてドラマで観るような感じで怖いというより、驚きの方が強かったように思います。

 座るというより崩れ落ちたような感じで赤々と炎に包まれ燃えています。「救急車…いや、110番!」と思った瞬間…それが上半身をゆっくりと起こし、ゆっくりと立ち上がり、踊るようにふらふらと炎に包まれながら庭の奥の方へ歩いたかと思うと庭の闇に溶け込むように消えてたのです。

 私が視たのはなんだったのでしょうか?以前に焼身自殺した奥さんの死んでも死に切れない無念の想いがそうさせたのでしょうか?それとも私の恐怖心から想像された幻想だったのか?どちらなのかは今でも判りません。只云えることは炎がとても美しかった事だけは今でも鮮明に覚えているのです。

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