真夜中の無言電話

既読ボタン
  • 既読 (0)
スポンサードリンク

ぼくは昔、某ファーストフード店の社員をしていました。
全国的に有名なチェーン店で、3年ほど勤めました。
飲食店というのはシフトが不規則で、深夜勤務もたまにありました。

最後の1年間勤めていた店舗は大口の予約が多く、月に5、6回は深夜シフトがありました。
その深夜シフトがすごい嫌だったんですよ・・・。

それは大体深夜3時ごろに起こるんです。
キッチンで作業していると、突然電話が鳴るんです。
最初は何か緊急のことだと思い、すぐに出ました。

しかし相手は無言。
サー・・・・というような音が聞こえるだけです。

いたずらか間違い電話だと思いました。
でも、深夜勤務すると3回に1回くらいは同じ時間にその無言電話がかかってくるんです。

そのことを店長に話すと、そんなばかな、と一笑されました。
でも、店長と2人で深夜勤務した時にもかかってきたんです。

また3時過ぎに。店長は驚きながらも電話をとりました。
「・・・おまえの言うとおりだな。」
やっぱりただサー・・・という音だけが鳴っていたそうです。

でも店長1人の時は電話はかかってこないそうなんです。
何で自分の時だけ・・・

それからも夜勤をする度に電話は鳴りました。
だけど、ある時期を境にぼくは夜勤をやらなくてよくなりました。
深夜製造できるアルバイトさんが入ってきたからです。
嬉しかったです。かなり薄気味悪かったですから。

そして月日は流れ、ぼくは転職を決意し、その店舗での勤務があと2日と迫った日のことです。
週末の夜。翌日の大口予約の為、アルバイトの子が深夜製造する予定になっていました。
しかし急に体調を崩してバイトを休むと、その子から連絡が。
代わりがいないのでぼくが深夜製造をすることになりました。

かなり久しぶりの夜勤だったし、予約数があまりに多いためぼくはあの電話のことなどすっかり忘れて製造に集中していました。

そして3時を過ぎた頃・・・

店の電話が鳴り始めたのです。
その瞬間ぼくは鳥肌がたちました。
かかってきた・・・!!
でも、火を使っているし製造途中で手が放せません。
もう、絶対出ないでおこう。
どうせ出ても無言電話だ。
ぼくはそう心に決め、鳴り続ける電話を無視していました。

電話は一向に鳴り止みません。
鳴り始めてから何分か経っているのに・・・

ぼくは火を一旦止めて、受話器をとりました。

いつものように、無言。
サー・・・という静かな音。

またか、と思って切ろうとした瞬間。
「あー・・・」
高くも低くもない、言葉では表現できない声が聞こえたんです。

全身が震え上がりました。
そして背後からの視線を感じました。
思わず振り返ると・・・

覗かれてたんです。
キッチンの壁の上のほうに窓があるんですが、そこに顔があったんです。女の人でした。

でも、その窓身長が2mくらいないととても覗けないんですよ。
じっ・・・と見ているんです。
前髪がやたら長い、女の人が。

ぼくは叫んでしまいました。
当然製造はやめて、別室に避難しました。
それから朝までキッチンには入れませんでした・・・。

次の日店長にそのことを話しても、全く信じてもらえませんでした。
そして怖い思いのまま、ぼくは店を去りました。
今でもあの顔が忘れられません。

ぼくが深夜製造する度にあの女の人は窓から覗いてたのでしょうか。
みなさんも深夜3時過ぎの電話には気をつけてください・・・。

スポンサードリンク
既読ボタン
  • 既読 (0)

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ