昆虫採集

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昔の友達の話  
子供のころ、バッタや蝶や蟷螂を捕まえては、少しづつ羽や脚をちぎって動けなくなるまで見て
楽しんでやっていたそうな。
ある夜、部屋の真っ暗な片隅で、『バタバタ! バタバタ!』と小さな虫の羽音がした気がして
そいつは目がさめたんだと。
気が付くとその羽音は、部屋の中じゃなく窓の外から聞こえてきて、真夜中で電気を点けてないのに
なんで虫が飛んできたんやろ、と思って窓を開けてみたんだと。
窓の外は真っ暗で・・  家の前の外灯がきえてるんか?
その思ったとたん大きな羽音だけがして、思いっきり顔に生臭い風が吹き付けてきて
バチバチバチ!って顔に棘が刺さったような気がして、あわてて窓を閉めたんだと。
おっかなくなって、母親のとこに行こうとしたら、ブーン ブーンって音が頭の上で
唸ってって。それも何十匹もの虫の羽音に聞こえてきて、思わず電気を点けたんだと。
でも、部屋の中には虫はおろか蚊一匹もいなかったと。
朝まで ごめんなさいって謝り続けて、二度と昆虫採集はやらないと誓ったんだと。

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