雪中行軍

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これは、私の地元の人なら誰でも知っている、有名な心霊スポットでの出来事です。

体験をしたのは大学時代の私の父親・・・の友人。

大学生だった父親はその当時バンドを組んでいて、合宿と称してその心霊スポットの近くにある旅館?に泊まったそうです。

その心霊スポットは「八○田山」という山。日露戦争のさなか、寒さに耐える訓練のために形成された「雪中行軍」が遭難した山なんです。もう知ってる方もいるかも知れません。

遭難した100人以上の中で、生き残れて帰ってきたのはたったの20人以下。

その軍の長官、後藤伍長は瀕死状態で見つかり、凍傷がひどかったらしいです。(その山の中に後藤伍長の像があります。)

その山の近辺に住んでいる人は、もう当たり前のように遭難した行軍の幽霊をみているようです。。。

さて、父親の組むバンド仲間の友人、仮にAさんとしましょう。

メンバーで練習したあと、その後藤伍長の像があるところに車で行って、肝試しをすることになりました。

そこはちょっとしたドライブインになっていて、普段はにぎやかなのに夜はなぜか早く店を閉めてしまうため、もうあたりは真っ暗。

父が向かったときはもう日付が変わる真夜中だったそうです。

ドライブインの前には大きな駐車場があり、そのとなりに公衆トイレがあります。

「おれ、先に小便してくわ」

Aさんはそのトイレに入っていきました。

とても暗いトイレのなか。

私も入ったことは在るのですが、昼間でも気味の悪いトイレなんです。

夏だというのに鳥肌がたつAさん。

そのときに、遠くのほうから

ザッ  ザッ ザッ

なにかの足音が。。。

ザッ ザッ ザッ

だんだん近づいてくる。。。

ザッザッザッ

だんだん自分の顔があおざめてきます。

でも急におしっこは止まりません。

目を瞑り、「どっかいけ。。。どっかいけぇ。。。!」

すると、足音はぴたっとやみました。

。。。。。。消えた!!

緊張が解け、一息ため息をつき目を開けました。

「ぎゃアーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

チャックを上げるのも忘れてトイレから出てきたAさん。

父親とあとのメンバーは驚きました。

「お前、どうしたんだよ!!なんかあったのか?!!」

「あ・・・あ・・・」

「なんかいえよ!!」

「お前ら・・・足音聞こえなかったか?ザッザって音・・・」

「はぁ?なんも聞こえなかったよ?」

「まるで・・・兵隊が行進しているみたいな・・・」

「お前、何がいいたいんだよ!!幽霊でもみたのか??」

「・・・」

「・・・マジかよ・・・」

「オレ、怖くて怖くて、その音やむまで目を瞑ってたんだ。そしたら急に音がしなくなって・・。ほっとして目を開けたら・・・」

「開けたら・・・どうしたんだ?」

「目の前の小さな窓から、雪だらけの兵隊が顔だけ突っ込んでオレのほうをじっとみていたんだ。」

その後、父親たちはすぐ旅館に戻り、寝ないで夜を過ごしたそうです。

この山は、無残の死を遂げた雪中行軍たちが、死んだことすらわからず、行進してさまよっている、と地元の人たちは口をそろえていいます。

なんだか、怖いようで、悲しい心霊スポットなんです。

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