どついたろ

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その日は大学のクラブ合宿の最終日で、晩は打ち上げ会でさわぎまくってた。
深夜になって、お決まりの如く怪談話が始まって、いろいろと話してるうちに一人が急に黙ってしまってた。

理由を聞くと『窓の外に人影が・・・』などと言い出して、なんか気味悪くなって、そのままお開きになったんだけど。
”俺、この部屋で寝なあかんのに・・・”と愚痴たれながら床に入って、やけど、窓が気になって寝れんし。

うだうだしてたら急に人の気配が。ちょうど、寝てる俺の横手にに立って覗いている感じで。
”誰やねん!”ってその時は気にしなかったんやけど、暫くしてこんどは、俺の顔の真前に。

右から俺の顔に被さるように。

”なんや!?”って一瞬起きようとしたが、冷静に考えてみると俺の右手には折り畳みのの机があって(高さ30㎝ぐらい)、その上はビールの缶やらが錯乱してて。

とてもやないけど右手から俺の顔の真ん前で覗き込む事なんて出来る状態やなかったんですわ。
それに気づいた時、冷や汗がどっと出てきて。

しばらく目を瞑って、じっとしてても動く気配なし。
いい加減、腹立ってきて”こいつ、どついたろっ!”って思って、起きようと目を開けたら、ちょうど真ん前にそいつの目が。
あまりの状況に殴ることも忘れて固まってたら、そいつがボソッと、

”・・・ちっ・・・もう少しだったのに・・・”

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