廃屋シリーズ  ~靴屋~

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これは、兄とその友人と私の体験した話。

私の兄は、塗装・防水の仕事をしています。その日、兄は作業員2人と手伝いで私4人で、大阪市内のある建物へ仕事に行きました。

そこは、大きな道路に面した、元・靴屋です。ですが、その建物自体ボロボロになり、床も一部抜けているような状態です。
兄は、ここに着いた時点で、嫌な場所だなぁと思ったらしいのですが、なにぶん仕事ですので、文句など言ってられませんでした。

中に入ると、中はガラス張りでした。外の音が聞こえない位静まり返り、天井から床まであるガラスは、青い遮光フィルムを貼っており、異様な雰囲気でした。

一通り、中を見て回り段取りを立てる・・・
何か、おかしい・・・店の中には、営業当時、売り物だった靴が、棚や、ウインドウの中にそのままの形で陳列されているんです。

一人の作業員が、「これ、新しいやん?貰って帰ろうかな・・・」と、いったそうです。
ですが、兄は何やら嫌な気分になったらしく、作業員に「止めとき」と一言いい、靴を見ずにその部屋を出ていきました。

そしたら、その作業員が、「あ。やっぱ、アカンわ。これ・・・・」といいだした瞬間、兄の電話が鳴りました。会社から、他の現場へ応援に行ってほしいとの事でした。作業員2人が応援に向かい、私と兄で、この現場を進める事にしました。

お昼前、そろそろ飯にするかって時に、急に兄が「足が痛い」といいだしました。揉んでおけば治るだろうと思っていたのですが、昼も過ぎ、2時を回った辺りから、歩けなくなるほど痛いといいだしたのです。しかし、現場を放っておく訳にもいかず、何とか、終わらせました。
やや痛みが引いたのか、あまり口に出さなくなりました。ですが、帰るときに、兄は一言「この現場、気持ち悪いわ・・・何かあるぞ・・・」

気にも留めませんでした。

その夜、私と兄とその友達とで、ご飯を食べに行きました。兄も痛みが引いたのか、楽しそうにしています。

そして、今日あった事を友達に話していました。友達の一人に霊感の強い人が居て、その人は真剣に聞いていました。

夜も更け、解散となりそれぞれ帰宅していきました。

しかし・・・・

帰っている途中、今日一緒に現場に行き、靴を持って帰ろうとした、人から、電話がありました。

「あのさぁ、今日な俺あの靴屋で靴持って帰ろうとしたやん?アレ、無理やってん。何か、並べてある靴さぁ全部、右足の靴なかってん。なんでやろか?」

と、兄に話したそうです・・・

電話を切り、兄と顔を見合わせてたら、又、電話が鳴りました。

今度は、先ほど、一緒にご飯を食べていた霊感の強い友人からでした。
内容はこうです・・・

「ヤバい・・・お前・・・あの靴屋で、何か持って帰ってきたやろ?多分、俺、お前の貰ってるわ・・・」と言ったらしいのです。

「お前、足痛かったんやろ?あの時は、どっちの足か聞いてなかったけど、どっちの足や?」
次の言葉に、兄は顔を引きつらせました。

「右足ちゃうか・・・?お前、今足いたいか?」
そうです。兄は、現場でずっと右足が痛いといっていたのでした・・・
兄は、気にしていなかったようですが、考えると、友人と別れるちょっと前には、足が治っていたそうです。

「今、高速やねんけど、アクセルもブレーキも踏まれへんから、路肩に止まってるわ・・・」

作業員の言った靴の右側だけない事や、兄の右足が痛くなった事、霊感の強い友人が聞いてもいない兄が痛がっていた右の足を当てたこと・・・そして、その友人の右足が現に痛くなった事・・・

真実は分かりませんが、関係あるのでしょうか・・・・・・・・
友人は、次の日まで、痛みが取れなくて、高速の路肩で、一夜を過ごしたそうです。

その靴屋は、そこそこ大きかったです。今は、何屋になっているのでしょう・・・知っている方は、一度、行ってみては・・・?

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